船で世界一周しているカナダ人夫婦が教えてくれた幸せに生きるための大切なヒント

これはわたしがオーストラリアに留学していた時のお話し。

当時、せっかく真夏のクリスマスを体験出来るのだから、最高のクリスマスバケーションにしたい!と思い、友達とグレートバリアリーフを見るツアーに申し込んだ。

真夏のクリスマス、しかも夢だったサンゴ礁溢れる海の楽園、グレートバリアリーフを満喫しながらバカンスを過ごせる!

最高のバカンスになりそう!と、ワクワクしながらツアーに参加した。

真夏のクリスマス!グレートバリアリーフでの出会い

私たちが向かった先はオーストラリアの中でも自然が美しくて有名なケアンズ。

どこまでも続くような真っ白な砂浜。

澄み渡る青い空と、それを映し出したかのようなコバルトブルーの海。

キラキラ光る水面が美しくて眩しい。

日本では経験したことのない真夏の12月の日差しが、ジリジリと肌を焼いていく。

グレートバリアリーフまで行くには、船で少し沖の方まで出ないといけないらしい。

沖に出るための船もまた、真っ白なクルーズ船でバカンス気分を誘う。

船の上から見る透き通った海も見ていて飽きない。

出航してからも、ずっと海を眺めていました。

時間を忘れるくらい眺めた頃、ちょうど目的地に着いたらしい。

ツアーガイドの人がシュノーケリングセットを持ってきてくれて、早速泳ぐことにした。

ここは世界一綺麗な海、飛び込むしかない!と、勢いよくジャンプしてバッシャーン!と海に飛び込むと、そこには今まで見たことのない海の世界が!

一面に広がる珊瑚礁。

その周りをくるくると回りながら泳ぐ色とりどりの可愛らしい魚たち。

こんな世界が、本当に海の中に広がっているんだぁ・・・。

と感動しているのもつかの間、

近くに、まるで映画の世界から飛び出してきたかのような立派な小型船が泊まっていた。

夫婦で船を買って世界一周!?

シュノーケリングに夢中になっていて気づかなかったけれど、いつの間にこんな船が来たのだろう?

たった今、映画の中から飛び出して来たかのような立派な船が目の前にあった。

わたしは居ても立ってもいられず、その船めがけて泳いで行った。

近くまで泳いでいって見上げていると、船の上からひょっこりとおばさんの顔が。

よく日に焼けた肌に金髪の髪をなびかせ、ニコニコと笑いかけてくる。

おばさんの笑顔があまりにも人懐こくて可愛くて、思わず手を振った。

「ハーイ!登っておいでよ!」

おばさんはカモン!という手振りとともに、思いもよらず船の上に招待してくれた!

「行ってもいいんですか?今行きます!」

こんな船に乗せてもらえるなんて、超ラッキー!!・・・でも、このままさらわれたりしないよね?と

内心ドキドキしながらも、「この立派な船の中を見てみたい・・・!」という

好奇心に敵わず、船からぶら下がっている梯子をよじ登っていった。

船の上を見渡すと、クルーズ船とはまた一味違った冒険家らしい船!!

すごい!かっこいい!!

と興奮していると、奥から優しそうなおじさんも現れた。

わたしは、まず船に乗せてくれたお礼と簡単な自己紹介をして、それからおじさんとおばさんに船の中を案内してもらった。

「ここがキッチンで、ここがベッド。ここがテーブルで、いつもここでご飯を食べるのよ。」

船内はわたしが今まで見た冒険モノの映画に出てくる船そっくりで、

本当にこんな船で旅する人がいるんだ!!と、もの凄く感動した。

ただ、次第にわたしの中で次々と疑問が生まれてきた。

「この船はどうやって手に入れたんだろう?」

「どうやって船旅を続けてるのかな?」

「船旅生活ってどんな感じなんだろう・・・?」

こんな疑問に、おじさんとおばさんは優しく答えてくれた。

大切なことは名誉でもお金でもなく、死ぬ前に人生を振り返って後悔しないか

おじさんとおばさんはカナダ人夫婦で、2人とも以前は教師だったこと。

船旅に出るまで、ずっとカナダで仕事一筋で生きてきたこと。

でも、二人でずっと温めていた夢を実現するために、

思い切って家や車など資産になるものを全て売り払い、そのお金でこの船を買ったこと。

それから2年間ずっと船旅をしているということ。

船旅は今までの価値観をことごとくひっくり返し、

勇気を出して世界を見たいという

冒険の夢を諦めなくて本当に良かったことなどを話してくれた。

「わたしにとって大切なことは、世間の立派な仕事でも、名誉でもお金でもない。

死ぬ前に自分の人生を振り返ったとき、後悔しないかだよ。

だからあなたも、やりたいことがあったら諦めずにやりなさい。

夢を生きるということは、自分の人生を生きるということ。

それは、本当に幸せな事なんだよ。」

最高のクリスマスプレゼント

「自由に世界を旅して周る!」という夢があったわたしにとって、

おじさんの言葉はズシンと心の奥底まで響きました。

死ぬ前に自分の人生に満足して死ねるか?

そのためには自分の夢を諦めてはいけない。

たとえそれがどんなに無謀に思えたとしても、他人に笑われたり、バカにされたとしても。

自分だけは、自分の味方でいる。

自分の人生を生きる、ということ。

今までぼんやりと「自由に世界を旅して周れたら良いなぁ」という夢を持っていたけど、

この時ハッキリと、世界一周が絶対に成し遂げたい夢に変わった。

人生は一度きり。

わたしにとって死ぬ前に後悔しない生き方とは、

このカナダ人夫婦のように自分の夢を追いかけながら生きていくことだった。

この出会いはわたしにとって、どんなモノよりも大切なことを教えてくれた、

最高のクリスマスプレゼントになったと思う。

グレートバリアリーフでの偶然の出会い。

それは、その後の生き方に大きな影響を与える、

サンタクロースからのプレゼントだったのかなぁって。

自分の人生を生きる

今、わたしはあの時出会ったカナダ人夫婦が教えてくれた通り、夢に向かって生きてる。

まだまだ足りないところを補いつつも、自分のやりたいことができる環境に身を置いている。

あれから何度も人生の選択はあったけど、

その都度、死ぬ前に後悔しないのはどっち?を基準に選んできた。

これもひとえにグレートバリアリーフでの出会いがあったからこそ。

サンタさんは最高に粋なプレゼントをしてくれたよね!

これからも、もし人生の選択に迷った時が来たら自分に問いかける。

「死ぬ前に後悔しないのは、どっち?」

 

3ヶ月で英語力を手に入れたい方はこちら

 COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

関連記事

関連記事がありません。